飲食店がリスティング広告で集客する方法
検索エンジンからのアクセスは、無料で購買意欲が強いお客さんを連れてくるという大きなメリットがありますが、しかし、同時に重大な弱点もあります。
それは、「アクセスが安定しない」ことです。
検索エンジンがウェブサイトを評価する仕組みは日進月歩で進化しており、それに合わせて検索順位も頻繁に変更します。
すでにウェブサイトを持っていて、検索順位を気にかけている方なら、このことは実感しているかと思います
検索エンジンの順位によってお店の売上が変わってしまうようでは、商売としてとして不安です。
そこで、その不安をお金で解決するのがリスティング広告です。
リスティング広告とは?
リスティング広告とは、検索結果の上部や画面右側示される広告のことです。
(ホントはこれだけじゃありませんが、だいたいコレです)
検索エンジンを使ったことのある方なら、見覚えがあるのではないでしょうか。
リスティング広告は、広告を掲載するキーワードを指定し、ユーザーがそのキーワードを検索した時に、広告が表示される仕組みです。
広告料は、ユーザーが広告をクリックした瞬間に発生します。
広告の掲載場所は、オークション制で決まり、そのキーワードで最も高い価格を提示した広告が、一番良い場所に掲載されます。
リスティング広告は費用対効果が良い
世の中には、新聞、テレビ、チラシ、ポスターなど数多くの広告がありますが、リスティング広告はどの広告よりも費用対効果が優れていると言われます。
その理由は、ターゲットを明確にできるからです。
リスティング広告は、広告を表示する地域、曜日、時間帯、デバイス(PC,スマートフォン、タブレット)などを、細かく絞ることができます。
例えば、
金曜日の20時~23時に、船橋市か習志野市にいる人が、「二次会 居酒屋」と、スマートフォンから検索した場合にだけ、「船橋駅近くで営業する居酒屋の宴会プラン」の広告を見せる
といったことも可能です。
ここまでターゲットを絞って広告を出稿できるメディアは他にありません。
飲食店にリスティング広告は向いていない?
効率が良く、安定してアクセスを集めることができるリスティング広告ですが、残念ながら飲食店には不向きだと言われることがあります。
その理由は、広告にかかるクリック単価が高く、飲食店の粗利に見合わないからです。
飲食店のリスティング広告は比較的競合が少ないカテゴリーですが、それでも1クリック数十円程度の広告費が発生します。
これでは、1人のお客さんを獲得するのに、数百円、場合よっては数千円がかかってしまいます。
仮に、一杯700円の味噌ラーメンを売る中華料理屋さんが、1人の客を獲得するのに数百円を支払っていたのでは、一体何をやっているのだかわかりません。
では、飲食店はリスティング広告を使うことは諦めるべきでしょうか。
そんなことはありません。
広告費に対して、利益がきちんと見込めるのであれば、飲食店でもリスティング広告を使うことができます。
具体的には、
(1)高額予約を獲得する
(2)リピーターを獲得する
の二つです。
(1)高額予約を獲得するためにリスティング広告を使う
一件の予約だけで十分な利益を取れるケースならば、リスティング広告を使う価値があります。
一番典型的な例は、「宴会予約」と「仕出しの予約」です。
・結婚式の二次化
・法事向けの仕出し
・会社の忘年会や新年会
・式典
など。
一件の予約が入るだけで、数万円~数十万円の利益が見込めるのであれば、リスティング広告を検討する価値は十分にあります。
宴会予約は、予約が集中する時期をある程度絞り込めるので、その時期だけ最適な広告を出すことで、広告費も節約できます。
例えば、
・11月後半~12月後半まで法人向け忘年会の広告を出す
・3月だけ法人向け歓送迎会の広告を出す
・7月後半~8月前半だけお盆の仕出しの広告を出す。
といった感じです。
(2)常連客を獲得するためにリスティング広告を使う
広告を出して最初は赤字になっても、常連客として何度も通ってくれることが見込めるならば、広告を出すことを検討する余地があります。
顧客がリピーターとなり、長期間にわたって利益を生み続ける場合、そのトータルの価値を生涯価値(ライフタイムバリュー)と呼びます。
来店のたびに2千円円の利益を得られる客が、月に一回、5年間通い続けてくれた場合、この客の生涯価値(ライフタイムバリュー)は12万円です。
高額のライフタイムバリューを得られるならば、リスティング広告で数千円の広告料を支払っても十分に元が取れます。
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