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有名ブランドの偽物を販売するサイトの裏ワザSEOが凄い

あるファッションブランドの”偽物”を販売するサイトが、SEOの裏技を使って検索結果の上位を独占しているのをみつけたのでレポートします。
ターゲットとなったファッションブランドは伏せるので、ここでは「XYZ」と呼びましょう。
XYZは、若者に人気のあるファッションブランドですが、ほとんどの商品が10万円以上する高級ブランドでもあります。
高額の服を1円でも安く手に入れたい消費者は、「XYZ アウトレット」とか「XYZ セール」と検索します。
しかし、XYZは、バーゲンやアウトレットへの出店を一切しないことでも有名です。
そこに登場したのが、XYZの偽物を販売する業者です。
正規品の割引がないことに目をつけ、XYZの偽物を70%引で販売するページを作りました。
そして、「XYZ 割引」「XYZ セール」というキーワードで、検索結果の上位を独占しまくっているのです。
と、ここまで書いておいて、「それ偽物じゃなくて本物じゃないの?」「もし本物なら名誉棄損だよ」なんて言われそうなので、一応根拠を欠いておきます。

・ところどころ中国語が混ざっている
・決済が海外送金
・調べると海外サーバーを使っている
・販売者の名称や住所がない(もしくはレンタルオフィス)
・頻繁にドメインが変更される
・正規品のオフィシャルサイトでも、偽物が出回ってことを注意喚起している

といった状況なので、まあ、間違いなく偽物です。
とはいえ、いろいろ怖いので、一応ブランド名は伏せておきます。
(どうしても知りたい方は、私にメールで聞いてください)
話を戻します。
では、XYZの偽物販売サイトが、どうやって検索結果の上位表示をしているのか。

ブラックハットSEOで上位表示

偽物サイトが上位表示のために行っていた施策は、次のようなものです。

(1)「XYZ バーゲン」「XYZ 割引」といったキーワードを詰め込んだページを大量に作る
(2)検索エンジンの上位に表示されたら、そのページをオフィシャルサイトそっくりに作り変える。
(3)検索順位が下がったら、(1)に戻る

キーワードを詰め込んで大量に作ったページのどれかが検索結果にひっかかり、それがバレたら、また大量に作るのを繰り返しているわけです。簡単に言えば、物量作戦です。
これはクローキングと呼ばれる手口で、消費者と検索エンジンの両者を騙す行為であるため、グーグルが明確に禁止しています。
このように、悪意をもって検索エンジンを騙すSEOのことをウェブ用語で「ブラックハット」と呼びます。
一方、グーグルのガイドラインに従って、検索エンジンにコンテンツを正しく伝えるようなSEOのことを「ホワイトハット」と呼びます
偽物サイトがやっていたクローキングは、ブラックハットの典型的な手法でした。

ブラックハットが通用する?

クローキングは、5年以上前から存在する古い手口なので、今のグーグルはこれを行うサイトを簡単にみつけて、検索結果から排除する仕組みを備えています。
ブラックハットは通用しない。
それが、今のSEOの常識です。
しかし、いくらグーグルが優秀でも、詐欺サイトをみつけて削除するまでに一定の時間がかかります。
詐欺サイトはそこにつけこみ、グーグルに排除される以上のスピードでページを大量生産し続け、いたちごっこを繰り返している、というわけです。
やり方次第で、ブラックハットSEOがいまだに通用するのだなと正直私も驚きました。

ブラックハットSEOを試してみたい?

検索エンジンは無料で大量の見込み客を連れてくるので、SEOが成功したときのリターンはとても魅力的です。
特に、過去、SEOがうまくいっていた社長ほど、こういうブラックハットSEOを試してみたいと思ってしまいます。
しかし、ブラックハットに手を出してはいけません。
絶対にダメです。
ブラックハットを行うと、確かに一時的に上位表示することはあります。
しかし、すぐにグーグルの自動チェックに捕まり、検索結果から締め出されてしまいます。
締め出されるというのは、文字通り、検索してもあなたのサイトがグーグルに一切表示されなくなるということです。
今の時代、検索結果に自社のサイトが載らないことは、致命的です。
偽物販売サイトがブラックハットを使うのは、グーグルからペナルティを受けたところで、今年の冬だけ売り逃げてしまえば問題ないからです。
まともな会社とは、そもそもの発想がスタートが違うのです。
恐らく、あなたの会社にも、「SEO対策をやりませんか?」という電話営業がしょっちゅうかかってくるのではないでしょうか。
中にはきちんとした業者も存在しますが、次のようなことを言う業者はだいたい信用できません。
「SEO対策、成果報酬でやります。」
「10万円で上位表示します」
「リンク20本が3万円です」
「1キーワード上位表示で5万円です」。
そんなことを早口でまくし立てられると、
「まあ、お客さんが増えるならやってみようかな」
と、つい思ってしまうかもしれません。
無視して下さい。
いや、まじで。
私も「須藤さん、こんな電話来たんだけど、どう思う?」なんて相談をクライアントさんから受けますが、断って下さいと即答します。
SEOは、車のスタッドレスタイヤのように、お金を払えばつけたり外したりできるようなものではありません。
ユーザーの利便性を考え、地道に更新を続けて、より良いウェブサイトを作ることが、本当の意味でのSEOです。
SEOの裏技なんて、あると思ってはいけません。
あるとしても、まともな会社が手を出すものではありません。
ブラックハットSEOを行うためにお金を使うぐらいなら、グーグルに直接お金を払って、広告で上位に表示してもらえばいいだけだけです。
もし、「こんなSEOのテクニックがあるらしいけどどうなんだろう?」と悩んだら、一度私にご相談ください。
97%は、「やっちゃだめ」と返事します。


[この記事を書いた人]
須藤 健之(すどうたけゆき)
株式会社クロスライン代表取締役。
グーグルアドワーズ認定資格者
1977年、千葉県生まれ。日本大学経済学部卒。
株式会社イトーヨーカ堂(現セブンアンドアイホールディングス)にて8年勤めた後に退職。
2007年、株式会社クロスラインを創業。
中小企業に、ウェブからの集客、利益増の方法を提案。

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