「マッサン」で売上を増やしたあるバーのやり方
ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝をモデルにした「マッサン」という番組が、朝のNHK連続テレビ小説で放映されているのをご存知でしょうか。
先日、私があるバーで飲んでいたところ、このマッサンに関係するウィスキー、「竹鶴ピュアモルト」が、カウンターの上に、他のお酒と分けて置かれていることに気づきました。
お店の方に尋ねると、やはりドラマの影響で、この竹鶴を注文するお客さんが多いので、カウンターに置いているということです。
私は竹鶴というウィスキーを昔から知っていましたが、これまで特別な価値を感じたことはありません。
むしろ、ウィスキーというと、海外の有名なブランドにばかり目がいき、正直いって国産のウィスキーをわざわざバーで注文することはありませんでした。
しかし不思議なもので、そのお酒ができるまでの物語や、自分の名前をブランドにした創業者の情熱に思いを知ると、まあ、いわゆる「ウンチク」を聞くと、どうしても飲んでみたいという気持ちになります。
そこで、ビール2杯で帰るつもりだったのですが、まんまとお店のの策略にはまって竹鶴のロックを注文し、「そっかあ」、「なるほどなあ」などとつぶやきながら、軽々と飲み干してしまいました。
そして、ウンチクを知ってから飲むお酒は、こうも美味しいく感じるのかと、改めて驚きました。
私のようなお客さんは多いそうで、具体的な数字はここで教えることはできませんが、このお店では、竹鶴をカウンターに置いただけで、今月の売上が数万円増えたそうです。
話題性のある商品を薦める
この話は、バーの経営者ではなくても、関係があります。
今の消費者は、こだわりが少なく、飽きっぽく、新しくて話題性のあるものにすぐに飛びつきます。
それを逆にいえば、話題を先周りするとチャンスがあるということです
私がスーパーに勤めていた時も、テレビで「○○ダイエット」という放送が合った翌日は、その○○が飛ぶように売れるので、2週間先のテレビ放映をチェックするのが担当者の当たり前の仕事でした。
あなたの業種でも、いま世間で話題になっている商品、これから話題になりそうな商品はないでしょうか。
きっとそこに、大きなチャンスがあるはずです。
P.P.S.
このバーでは、常連客向けのブログをもっていて、そこでも竹鶴を紹介したところ、常連客がこぞって飲むようになったそうです。
もし、発信できるブログやメルマガなどのメディアがあるなら、話題性のある商品を”嫌みにならないように”お知らせしてみましょう。
P.P.S
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